宗教ノウハウおそるべし(01/7/25)![]()
参議院なんて、本当に必要なのかよぉ? なんていう素朴な疑問がうずまく中、ともかく選挙戦はたけなわだ。
ちゃっぴーによると、新しい公選法では、比例区候補は7万枚までポスタ−を貼っていいらしい。候補者個人の歩兵戦では、当然、完璧な対応は不可能。で、フタを開ければ、キッチリ対策を練り組織的に取り組んだのは、結局公明党だけだったって感がある。
好き嫌いは別にして、このあたりはさすがだと認めざるを得ない。
まず焦点は、タレント候補をどう考えるかという点だった。
で、公明党はむしろ「タレント路線」を積極的に切った。
「政策」に合い、かつ浮動票がとれそうな人材をスカウトする一方、但馬久美など7−8名の現職を一挙に引退させている。
卓見だ。
各党にとって、完全にモトがとれそうなのは、自民の大仁田くらい。
大橋巨泉への拒否票が結果的には致命傷になりそうな民主党や、自連ならぬ自爆連と化すことが確実な自由連合(I.Iさんも自分の当選のためにあそこまでやるかね)は、明らかに大失敗をしてるのだから。
徹底した選挙戦略も光る。お得意の物量作戦とあわせ、
特に見事なのは、各候補者による徹底した地区割だ。
こちらでは「山本かなえ」という30歳の一見、北新地のホステス風、でも実は京大ー外務省というキャリアを持つ大阪出身女史のポスタ−が、死ぬほどあちこちに貼ってある。「若くて美人でそこそこのキャリアの娘を探せ」って感じの「オ−デション」を、多分、日蓮関係家庭にかけたのだと思う。
この間たまたま大阪・京都・奈良・和歌山の4府県を訪れたが、どこでも必ず彼女のポスタ−が、100m以内に貼ってあった。(多多多)
他党とはデザインやマーケティングの洗練度も全く違う。
良し悪しは別に、公明党はポスタ−を候補者任せにはしていない。
例えば、クソ暑いこの時期に、候補者モノの色は全部白&ブルーだ。
さらに彼らのうまい所は、候補者ポスタ−と党の政策ポスタ−をたいていはニコイチにして貼ってること。
政党名だけ、候補者のだけでは票が増えないことも分ってる。
で、4人のおじさんに「山本かなえ」についてアンケートしてみたら、何と全員が「彼女がなかなか美人」だってことを知ってた(笑)。
これは、か・な・り凄いことだという気がする。